4月になり、学校が始まった。しかしぼくはあまりクラスメイトに馴染めなかった。帰りの会も終わったあとのことだった。
「俺の母さんがさあ、勉強しろとかいっつもうるさくってさ……」
「うちのババアの方がうるせーよ!」
「いや、マジでうちもそんな感じだわ!」
教室で大声で話すこの3人組は、健太と俊介と信二だ。ちょっとした人気子役の健太とその取り巻きの2人といったところだ。特にこの健太がやっかいでいつもぼくにウザ絡みしてくる。
「やあ、ゆうきくん!君のママはおうちではどんな感じなのかなー?」
健太がぼくを見つけて、いつものようにウザ絡みしてくる。ぼくはだいたい無視を決め込んでいる。
「ねえ、ゆうきくんってばー、俺達友達でしょ?無視しないでよー」
健太がしつこく絡んでくる。
「ゆうきはお母さんいないだろ」
ガヤの誰かがこそっと言う。
「ああ!そうだった!ゆうきくん、お母さんが病気で死んじゃってまともにお母さんのことなんて覚えてないんだっけ?ごめんねー!」
わざとらしくそう言う健太をにらみつけ、震える拳を握りしめながらも何とかこらえてぼくは教室を出て帰路につく。 「おい!無視かよ!俺たちとしゃべりしようよ!」
健太達はいつもぼくを標的にしてくる。母親がいないということで、ぼくを疎外して、自分達は団結が強まるということなのだろう。健太達のウザ絡みを耐えられるのはもちろん真弓お姉ちゃんのおかげだ。ぼくと真弓お姉ちゃんはお互いの家の合鍵を渡し合い、お互いの部屋を行き来していた。そんなある日の放課後だった。真弓お姉ちゃんからラインがきた。
『ゆうくん、ごめんね。今日大学で用事があって遅くなりそうなの。ゆうくんがさみしくないように私の友達の朱音にゆうくんの家の合鍵渡して待ってもらってるから』
ぼくは落胆した。
「真弓お姉ちゃんとエッチできないじゃん……朱音お姉さんってどんな人だろう?こわい人じゃないといいんだけどなぁ」
ぼくはすっかりセックスの虜になっていた。クラスメイトより進んでいる自分に優越感を感じていたのだ。もっとも、それが原因で馴染めないわけでもあるが。
ぼくが家に着くと、玄関の鍵が開いていた。真弓お姉ちゃんの言うとおり、朱音お姉さんがすでにきているのだろう。
「ただいまー」
「ゆうきくん、きた!早くこっちおいで」
朱音お姉さんはぼくが帰ってくるなり、ぼくをリビングに引きずり込んだ。
「ゆうきくん、かわいいね!あたしは朱音。朱音お姉ちゃんって呼んでね。ゆうきくんのことはゆうちゃんって呼んでいいかな?」
「う、うん。いいよ。よ、よろしくお願いします」
「ゆうちゃん、緊張してるの?かわいいなあ。よし!お姉ちゃんがリラックスさせてあげよう!」
朱音お姉ちゃんはぼくをギューッと抱きしめてきた。真弓お姉ちゃんほどではないけど、朱音お姉ちゃんもおっぱいが大きい。ぼくは朱音お姉ちゃんの大きなおっぱいに顔を埋められる形になった。
「ん、んー」
「ゆうちゃん、このままじゃ窒息しちゃうね。どうリラックスできた?」
「うん……少しね」
リラックスどころかぼくは動悸が収まらなかった。オチンチンが痛いぐらいに勃起してもじもじしながらごまかした。
それから朱音お姉ちゃんといろいろな話しをした。朱音お姉ちゃんは真弓お姉ちゃんと同じ大学の友達ということだった。朱音お姉ちゃんはスポーツ万能で特にバスケが得意で身長が172センチもある。少し小麦色に焼けたギャルのような感じもあるが、ノリがよく話してみるととても話しやすかった。アニメやゲームにも興味があるらしく、意外とぼくとも話が合うのだった。そして、どこか会ったことがあるような気もしたのだが、思い出せない。
「ゆうちゃん、これ仮面ラ〇ダーのおもちゃだよね?」
「朱音お姉ちゃん知ってるの?これはね、仮面ラ〇ダーの変身ベルトや武器だよ」
ぼくのお気に入りの変身ベルトや武器を見せると、朱音お姉ちゃんは目を輝かせた。
「あたし仮面ラ〇ダーけっこう見てるんだよ。若手イケメン俳優出てるし、かっこいいよね?ゆうちゃん、このベルトとかかっこいい!これつけて変身してみて!」
ぼくは言われるがままに、朱音お姉ちゃんの目の前で変身ポーズをとってみた。
「変身!」
すると朱音お姉ちゃんがパチパチ拍手してくれた。
「ゆうちゃん、かっこいいよ!」
「えへへ、ありがとう。ぼく、大きくなったら、仮面ラ〇ダーみたいに、強くてかっこいいみんなのヒーローになるのが夢なんだ!学校の作文にも書いたんだ!クラスメイトにはバカにされちゃったけど、ぼくの夢なんだ!」
「ゆうちゃん、すごいじゃん!あたし応援するよ!」
ぼくは朱音お姉ちゃんに褒めてもらって嬉しくなった。
「でもね、クラスメイトが仮面ラ〇ダーごっこをよくやってるんだけど、ぼく入れてもらえないんだ。入れてもらえてもいつも怪人役ばっかりで……」
「それなら、仮面ラ〇ダーごっこあたしとやろうよ!あたしが怪人役やるから!」
「本当に?ありがとう、朱音お姉ちゃん!」
こうしてぼくは朱音お姉ちゃんと仮面ラ〇ダーごっこをすることになった。
「ハッハッハ!私は悪の怪人レッドだ!」
「出たな、レッド!ぼくが相手だ!」
ぼくは朱音お姉ちゃんの悪の怪人レッドと戦い始めた。しかし、ぼくの力は全然歯が立たなかった。
「くっ、こうなったら変身!」
ぼくはベルトに変身アイテムをセットした。
「出たな、仮面ラ〇ダーゆうき!」
「いくぞ、怪人レッド!」
レッドとぼくの肉弾戦が始まった。ややぼくが押していた。
「くっ!なかなかやるな!これならどうだ!」
怪人レッドは武器を取り出した。すかさずぼくもガ〇ルセイバーを取り出して応戦する。一進一退の攻防が続くが、ついにレッドが膝をついた。
「ヨシ!これで終わりだ!ラ〇ダーパンチ!」
ぼくが必殺技のパンチでレッドの顔を狙うが、朱音お姉ちゃんが突然立ち上がろうとしたため、狙いがそれて朱音お姉ちゃんの思いっきりおっぱいに当たってしまった。まずい……怒られる……ぼくはそう思った。
「ぐわぁ!やられた!」少しの沈黙の後、朱音お姉ちゃんがそう叫んで倒れた。朱音お姉ちゃんは本当に盛り上げ方がうまい。
「ゆうちゃん、強いなー」おねえちゃんの満面の笑顔を見て、ぼくも思わず笑顔になる。
「ゆうちゃん、どうだった?」
「こんな風に遊べたの初めて!とっても楽しかった!ありがとう、朱音お姉ちゃん!」 「あたしも楽しかった。今度は何して遊ぶ?」
登場人物紹介
朱音お姉ちゃん
年齢 大学1年生
サイズ B86W56H84 Eカップ 身長172㎝
好きなもの ショタ ショタいじめ オチンポ スポーツ(特にバスケ) ゲーム
嫌いなもの 偉そうな人
真弓お姉ちゃんの大学の友達。少しギャル。少しヤリマン。軽いノリが特徴で、男子の好きなゲームや漫画にも理解がある。
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